もめぐ

楽しかったのは覚えてるんだけど、何が楽しかったか覚えてない。

うつくしいもの

学生のわたしが考えていたこと、

いまになって新鮮なので残しておきます。

 

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ただただそのものが美しいのか、

自分に美しいものを認識できる目が備わったのか、



その両方だと思うけど、

世の中には美しいものがとても多いなあと思う。

 

特に、ずーっとぼーっと同じ位置に座って眺める、

電車の窓から流れていく景色。


家が立ち並びアスファルトで覆われ、

人間に支配された沿線の土地に、

それでも力強く自分であり続けてる自然の力。

季節ごとに、桜並木や菜の花、新緑、紅葉、葉のない木々。

今日はツツジの花がたくさん。

それが、一瞬で通り過ぎてしまう。

スマートフォンの画面に夢中な人たちは

どれほどこの景色に気付いてるんだろう。

いままでどれほど綺麗な景色をとりこぼしてきただろう。


電車の進行方向の右左、

どちら側の席に座るかによっても景色は違うから、

どんな景色が見えるかは、けっこう賭けなのです。


もしかしたら、自分が背にした向こう側に

すごく綺麗な夕焼けがあるかもしれない。

窓越しにそれに気付いた時はすごく惜しい気分になる。

それから必死に周りの人に怪しまれない程度に

首をひねって夕焼けをみる。

乗っている人たちも、それぞれ違う人生を歩んで来た、

違った考えを持った人たち。


なんか不思議な感じがする。見知らぬ人同士が

同じ方向にむかうというただそれだけのために

近い距離で隣に座ったり向かい合って座る。

むず痒くなって、面白くなってくる。

むずむずした状態で、はっと景色をみて

柔らかい太陽の光が差し込んで車両の皆を包むと

まるでみんなで一緒に旅行して

一緒に素晴らしい経験ができたかのような気分。


きっと私の片思いだけど。

 

電車がすき。そこから見えるものは本当に美しいから。

ただの交通手段ではない。

電車から見える景色、だけじゃなく 他にもたくさん、

世の中に美しいものはある。


たとえば

動物たちの、飼い主に向ける目や表情。


子犬、子猫、赤ちゃんに向ける全ての動物の母性。 

なかなか見えづらくなってしまった、 夜空に光る星と、形の変わる月。


朝起きてカーテンをあける瞬間。 などなど。


そして最近私が好きなのは天然石。

特にオパール。一つ一つ、全然ちがう。


覗き込むと、奥の方で虹色に輝くけど

そこには手が届かないような

宇宙をみている気分になる。

魅了されてる自分に気づく。




今日は電車も乗ったし

ツツジも見れて

オパールの指輪をはめてお出かけ。


心託せる友人に会いに。